アダルトチルドレン回復の第一歩「6つのキャラクタータイプ」を知ろう

「アダルトチルドレンかも」と気付くポイントは、人それぞれです。

 

たいていはある程度の年齢になるまで自身の家庭が普通じゃないことや、自身がアダルトチルドレンかもしれないことには気付くことができません。

 

なぜなら、なんとなく「生きづらさ」を抱えていても、とくに表立った虐待などを受けていない場合は周りのせいにしてはいけないと、我慢をし続けてしまい、「何がおかしいのか」に気付くのは難しいからです。

何がおかしいの気づかない女性

こんにちは。
HSPパラダイムシフトセラピーの心理カウンセラー立花やよいです。

自分がアダルトチルドレンだと認識することは人によって辛いものだと思います。

わたしも初めてアダルトチルドレンだと人からいわれたとき、すぐに受け入れられませんでした。

 

「こちらは理不尽で過干渉な母親に疲れて、ろくに相談できる相手もいない中で育ってきたのに、それさえも私の努力不足なの?」と怒りさえ感じました。

 

しかも、この「アダルトチルドレン」という言葉は、深く知らずに語感だけで、「子供っぽい大人」のことを指していると誤解されやすいのです。

 

アダルトチルドレンとは、

もともと「アルコール依存症を親に持つ子どもが大人になって生きづらさを抱えている概念」つまりACOA(Adult Children of Alcoholism)から来ています。

 

だから、「子供っぽい大人」という意味ではなく、むしろ子供時代に子供らしく振る舞えなかった、「大人っぽい子ども」なんじゃないかとわたしは思っています。

 

でもね、アダルトチルドレンの特性を持った人は、わたしを含め自分のことを異常に過小評価してしまいがちで、正しく自己理解できていないことが多いのです。

 

まずは、アダルトチルドレン(機能不全家族で育った子どもたち)が演じる「6つのキャラクタータイプ」を知って、ご自身の過去の体験を整理してみましょう。

 

 

目次

アダルトチルドレンが子供時代に演じる「6つのキャラクタータイプ」

1.ヒーロー/Hero(英雄)

ヒーロータイプは、家族の期待に応えるために真面目に努力し、良い評価を得ようと「優等生」を演じています。

外からは頑張り屋で問題のない子と思われがちですが、実は自分のためではなく親に叱られたくないという防御的な気持ちから努力しています。

失敗や挫折に弱く、完璧主義者で罪悪感や恥ずかしさを感じやすい傾向があります。

ボクシング少年

2.スケープゴート/Scapegoat(生贄)

スケープゴートは、家族の中で反抗的な態度や問題行動を起こし、権威に反発する傾向があります。

彼らは家族の中で「ダメな子」「問題児」となり、悪者の役割を担っています。

怒りや憤りを感じやすく、家族の感情のごみ箱役として機能します。

彼らの存在により「この子さえいなければ、家族はうまくいくはずだった」という幻想が生じ、家族の真の崩壊を防いでいる面もあります。

指をさされ悲しい少女

3.ロスト・ワン/Lost One(いない子)

ロスト・ワンは、ネグレクトや過干渉が原因で、家族から傷つけられないように、「家族に生まれてこなかった子ども」として、家族との関係を断つような行動をとります。

彼らは静かに目立たず、自己肯定感が低く、孤独感や孤立感を感じやすい傾向があります。

気配を感じさせないことにより、家族の安定に貢献しています。

彼らは存在感が薄く、アダルトチルドレンであることに気付きにくい特徴があります。

孤独な少年

4.ケアテイカー/Caretaker(世話役)

ケアテイカーは、家族の中で親の役割を担うタイプであり、自分のニーズを後回しにして他人の世話を献身的にします。

彼らは献身的なお世話を通じて自己の存在価値を見出し、相手からの褒めや感謝を求める傾向があります。

しかし、この過剰な献身は他人からは過干渉と受け取られ、人間関係のトラブルを引き起こすこともあります。

また、彼らは社会に出た後も周囲の人に過剰なお世話をする傾向があります。

お皿洗いをする少女

5.ピエロ/Clown(道化師)

ピエロタイプは、家族の緊張や険悪なムードを和らげるために、いつも家族を笑わせたり、おどけたりして元気づける役割を演じています。

彼らは表面的には明るく、かわいがられていますが、内心ではさびしい気持ちを抱いています。

彼らは常に笑顔の仮面をかぶりながら、実はとても敏感に周りの雰囲気を感じ取り、人の顔色を伺っています。そのため常にビクビクしています。

踊る少年

6.イネイブラー/Enabler (支え役)

イネイブラーは、子どもでありながら、「親代わり」「妻代わり」「夫代わり」となって家族を支える存在で、「偽親(にせおや)」とも呼ばれます。

自己犠牲を重ね、他人に献身することが多く、イネイブラーの役割は長男や長女が演じることが多いです。

良かれと思ってするお世話や行動が、逆に相手を依存させて問題が助長する傾向があります。

家族や他に頼られることで自己肯定感を得ようとし、他の家族を精神的にも物理的にも支えますが、逆に自分の問題からは逃げているとも言える、日本人に多いタイプです。

落ち込む母と息子

まとめ

今回は、アダルトチルドレン回復のための6つのキャラクタータイプをご紹介いたしました。

 

これらのタイプは、必ずしも明確に区別されるわけではなく、また、一人のアダルトチルドレンが複数のタイプに当てはまることもあります。

 

全てのタイプに共通しているのは、自己を犠牲にして親の機嫌や家庭の雰囲気に合わせることです。自己評価が低く、常に他人の反応に気を配る生き方をしています。

 

また、アダルトチルドレン自身は、自分の成長過程が特異であったことや、その役割を自覚することなく生活しています。

 

あなたは子供時代、どんなキャラクターを演じていましたか?

 

アダルトチルドレンから抜け出すためには、まず自分の過去を客観的に見つめ、本当の気持ちを解放することが重要です。

 

まずは自身の子供時代のキャラクターを知って、自己理解を深めることで、少しずつ心を軽くする道筋を見つけていきましょう。

幸せな子どもたち

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