【発達性トラウマ】心の奥底に深い傷をもつ方へ
こんなお悩みこんなお悩みありませんか?
- 生きづらさを抱えていて、いろんなことを試してみたけど、よくならない
- いつも人間関係に疲れて、孤独感を感じている
- 職場で悪口を言われたり、いじめや嫌がらせを受けやすい
- 交際相手に浮気されたり、束縛されたりしてしまう
- 自分の意見を言えず、自己中心的な人に振り回されてしまう
- ちょっとしたことで人に嫌われたのではないかと不安になる
- いつも都合のいい人のように扱われ、利用されてしまう
- 本当の気持ちを打ち明けられず、心から信頼できる人がいない
- 恋人や親友に依存しすぎて、相手に愛想をつかされてしまう
- 衝動的に転職や引っ越しをして、人間関係リセットしてしまう
いかがでしたか?これらの悩み、一つでも当てはまることがあれば、本当に苦しい道を歩んで来られたのだろうと思います。
人を信じて心を開いたのに裏切られたり傷つけられたりして、関係を断ち切ってしまう。
そのたびに、もう二度と同じことを繰り返したくないと思って、次に新しい関係を築くときは、「今度こそいい関係を築きたい」と思っても、
なぜか毎回同じようなタイプの人に出会い、同じようなことをされて悩むといったことを、繰り返していませんか?
そして、そんな失敗を繰り返すたびに、
「自分が悪いせいだ」「自分がこんな性格だから」とますます自分を責めてしまっていませんか?
でも、そんな風に自分を責めたり、悪いのは自分だと思ったりするのは違うんです。
あなたは何も悪くないんですよ。
ただ、過去に傷ついた経験があると、過去と同じパターンを繰り返してしまうことがあるのです。
知られざる発達性トラウマ
発達性トラウマという言葉をはじめて耳にされた方もいらっしゃるかもしれまんせんね。
トラウマとは、心の傷のことです。
例えば、虐待やネグレクト、いじめ、両親の離婚や死別など、子どもにとって耐え難い経験が原因となります。
発達性トラウマとは、
幼少期の育ちの中で、長期にわたって繰り返されるネガティブな経験によって、心身に傷を負い、その後の成長や人間関係に悪影響を及ぼす状態を指します。
発達性トラウマの原因、心当たりありませんか?
親や兄弟、先生から、暴力や言葉による脅迫などの虐待を受けたり、子育てを放棄した親から、十分な愛情や関心を得られなかった経験が、トラウマの原因となることがあります。
ですが、
トラウマの原因は、必ずしも大きな出来事だけではありません
日常の生活の中で起こる小さな出来事の積み重ねも原因となるのです。
例えば、
- ただ両親の喧嘩を見ることだけでも、長期にわたって家庭内が不安定な状況だった
- しつけと称する支配を受けた方や、虐待とも言えるような厳しいしつけを受け続けた
- 親に話を聞いてもらえなかったり、自分の意見を言えないと感じたりした
- 他の兄弟の方が大切にされていると感じたり、自分は親から愛されていないと感じたりした
- 一生懸命頑張っても、親から褒められなかったり、認められなかったりと感じた
など、他人からすると「そんなことがトラウマになる?」と思われるかもしれないのですが、
長期にわたって、心のダメージを受けることで、トラウマになる場合もある
のです。
トラウマに気づきにくい理由と防衛機制
カウンセリングを受けられる方の中には、「両親にそんなひどいことをされた覚えはない」「トラウマなんてあるわけない」と思っている方もいらっしゃいます。
また、過去の嫌なイメージをや感情、感覚が思い出せない、嫌だった時の感情が出てこない、といったこともよくあります。
なぜでしょうか?
トラウマは、思い出すものも辛すぎるような体験のため、脳が記憶を封印するためです。
人間には、精神的な苦痛から身を守るための防衛機制というものが備わっています。トラウマは非常に辛い経験であり、その記憶を思い出してしまうと再び同じ苦痛を味わうことになるため、脳が記憶を封印してしまうことがあるのです。
つまり、記憶の奥底にしまわれてしまい、本人が気づくのが難しいのです。
言い換えれば、トラウマは、冷凍庫の奥に眠ったままの、賞味期限が切れた食材のようなものです。思い出したくても思い出せないように、表面上は忘れてるように見えても、内側でははずっと傷ついた状態なのです。
だからこそ、トラウマなんてないって思ってる人こそ、実はトラウマを疑ってみてほしいのです。
他人とうまく関われないと感じる人も、実はトラウマの影響を受けているかもしれません。
発達性トラウマが引き起こす人間関係の悩み2大特徴
1. 人に振り回されて依存しやすい
幼少期に親から十分な愛情や承認を受けられなかった人は、自分に自信が持てず、自分が本当は何をしたくて、何が欲しいのか徐々にわからなくなっていきます。
なぜなら、自分で考えたり、自分で決めたり、決めたことを周りに受け入れてもらったという経験が少ないので、自己肯定感が育まれないのです。
その結果、他人に嫌われるのではないか、見捨てられるのではないか、馬鹿にされるのではないか、といった不安が人一倍強くなるのです。
常に周りの顔色を伺って、相手の意見や考えに反対することができず、従うことが癖になります。そうすると、人と話すのが苦手になり、学校や職場での付き合いが煩わしく感じられて、ストレスを感じやすくなるんです。
しかもこういった一連の振る舞いを相手に悟られないように、仮面をかぶって隠しています。これは生き抜くための処世術として身につけたものですが、自分の意見を主張することがますます難しくなります。
そのうえ、相手に愛情や承認を求める気持ちばかりが強くなって、自分のことを後回しにしてでも相手の欲求を満たそうとします。一言で言えば、他人の言動にとことん振り回されるということです。
だから、恋愛においても依存関係が生じやすいのです。相手に必要とされたいという気持ちや、束縛する気持ちが強くなるのです。
2.親密な関係が築けない
幼少期のトラウマによって自己肯定感が低下すると、本当はもっと相手に愛情を求める気持ちがあるのに、自分を低く見積もって、相手をがっかりさせたり、傷つけてしまうんじゃないか、見捨てられるんじゃないかという不安から、親密な関係を築くことを避けてしまいます。これは、回避性愛着障害と呼ばれるものです。
恋人や親友であっても、本音を話すということを避けようとします。なぜなら、近づいてお互いに傷つけあうくらいなら、最初から親密な関係を築かない方がよいと考えているからです。
また、他者との関係を回避しようとする人は、他人からの評価に対してもとても敏感です。否定されることで深く傷つくことを自覚しているため、否定されることを極度に恐れているのです。
友達でも恋人でも関係が近くなると、自分がすごくダメな人間ということがバレちゃうんじゃないか、失敗するような自分や変な自分は見限られてしまうんじゃないか、そう考えるともう怖くて怖くて仕方ないのです。
だったら表面的な付き合いの方が心理的には楽なので、関係を避けてしまうということが起こるのです。
とはいえ、本当の心では、幼少期に愛情が満たされなかったために、愛情をまだ求める心も強く働いています。
だから親密な関係になった相手に対しては、距離を縮めてもっと近くに感じたい、もっと仲良くなりたい、べったり甘えたいたいという気持ちと、距離を置きたい気持ちが強く拮抗するのです。
「自分は一体何がしたいんだろう?」「好きなのか嫌いなのかどっちなんだろう?」と自分自身でも、どちらが本心なのかわからなくなり、混乱してしまうこともあります。
もしこの人だと自分が思った相手に受け入れてもらえなければ、心がポッキリ折れてしまい、再生不能になって壊れてしまうのではないかという、強い恐怖心を持っています。
だったら最初から承認を求めずに、「どうせ私なんか」と自分を卑下することで、傷つきを回避しようとしているのですね。要するに、そういう形で自分を傷つきから守ろうとしてるのです。
でも、もしそうだったとしても、そんなご自身を責めたり諦めたりしないでください。
人は誰でも誰かを愛したいし、愛されたいと思うものです。だけど、過去に傷ついた経験があると、それが難しくなってしまうことがあるのです。
安心してください。
トラウマは、解消することができます。
トラウマからの解放へのステップ
トラウマは、愛着の問題でもあります。
愛着とは、赤ちゃんが母親や養育者に対して抱く、安心感や信頼感のことです。愛着がしっかりと築かれた子供は、親に守られて愛されているという基本的な安心感を持っています。そのため、どんなことがあっても、親のもとに帰って安心感を得ることができます。また、外の世界に出て、積極的にチャレンジしたり、人との交流を楽しんだりすることができます。
一方、愛着が築けなかった子供は、両親に守られて愛されているという安心感を持っていません。そのため、常に不安や恐怖に脅かされているような感覚を持っています。親の何気ない言葉にも傷つきやすく、その傷を癒すことができません。そのため、トラウマを抱え込みやすくなるのです。
いつも人間関係がうまくいかなくて、孤独で、ちっぽけで無力で、つまらない自分。怒りを人前で爆発させてしまうような、恥ずかしい自分。こういった自分のマイナスイメージにとらわれて、生きづらさばかりを感じているのは、全て子供の頃に受けたトラウマが原因だったのです。
トラウマによって引き起こされるネガティブな感情は、当然の感情です。否定したり、無理に抑圧しようとすると、かえって逆効果になるため、否定しないでください。
でも、いつまでもこのような感情にとらわれていると、苦しみや辛さを長引かせてしまいます。あなたの人生には限りがありますから、そのような感情にとらわれていては、本来のあなたの輝きを奪い、生きづらさを増幅させてしまうだけです。それは、とてももったいないことですよね。
その心の重荷、そろそろ降ろしませんか?
感情やトラウマを手放して、本来のあなた自身が持つ能力や魅力を自然に発揮できるよう、寄り添いながらサポートします。