仕事がうまくいかない?繊細さんが無力感を手放していく方法
「何もする気がしない」
「自分には何もない」
「ほとんど毎日疲れている」
こんなふうに、無力感におそわれてしまうこと、ありませんか
- 仕事でミスをしたり、
- 人間関係がうまくいかなかったり、
- 将来が不安になったり…
いろいろな問題が重なって、無力感に押しつぶされそうになることありますよね。
繊細な気質を持つ方(HSP)ほど、その思いを抱えやすいかもしれません。
▶ HSP(Highly Sensitive Person)…五感や感情がとても敏感で繊細な気質を持つ人のこと。

こんにちは、心理カウンセラーの立花やよいです。
私も、何もする気がおきない。
何をしたらいいのかさえ、わからない。
「やらなきゃ」と頭では理解しているのに、 心の中でなにかが止まっている
そんな時期が、かつてありました。
この記事では、同じような気持ちを抱えているあなたに、
今、あなたの中で何が起こっているのか。
そして、その無力感をどうやって少しずつほどいていけるのか
そんな“心がやわらぐきっかけ”になれたら、うれしいです。
記事の最後には、実際に役立てやすい【4つのステップ】もご紹介しています。
どうぞ、あなたのペースで、最後まで読み進めてみてくださいね。
無力感の背景には、幼い頃の記憶が眠っていることもあります
無力感にはいくつかの原因がありますが、
実は、子ども時代の経験が、今の無力感につながっていることがあるんです。
たとえば、
- お母さんから否定されるような言葉をかけられた
- 期待に応えられなかったと感じてしまった
- 「ちゃんとしなきゃ」といつも頑張っていた
そんな記憶が、
「私は無力な存在なんだ」と思わせてしまう種になることがあるんです。
無力感って、どんな感情?
無力感とは、
「助けたい」「救いたい」「支えたい」「役に立ちたい」
そんな思いがあるのに、何もできなかった
あるいは、力及ばずうまくいかなかったという、
罪悪感から生まれることが多い感情です。
たとえば、
ー 好きな人を助けられなかった
ー 大切な人を守れなかった
ー 期待に応えられなかった
ー 努力しても結果が出なかった
がんばっても報われなかった経験が積み重なることで、
無力感は心の中にじんわりと根づいていくんです。
そしてやがて、
「どうせ自分にはムリだ」
…という、心のパターンができてしまいやすくなるんです。
無力感の根っこにある「愛」の記憶
無力感のルーツをたどっていくと、
その奥にあるのは
「大切な人を助けたい、けどできなかった」という思いかもしれません。
そして、それを最初に感じたのは
幼い頃だったかもしれません。
たとえば、あなたが小さい頃、
両親が不仲で、喧嘩ばかりしていた
お母さんのつらさを感じ取って、
苦しんでいるお母さんの力になりたかった
少しでも安心させてあげたかった
愚痴を聞き、寄り添い、一番の味方でいようとした
自分のことよりも、母の笑顔を優先していた
小さなあなたなりに、
一生懸命、愛そうとしていたんですよね。
お母さんに負担をかけないようにと、
寂しい気持ちを我慢して、

「自分を認めてほしい」
「思っていることをわかってほしい」
もしかしたら、
その願いを、胸の奥にぎゅっと押し込めていたかもしれません。
それなのに、お母さんは父親の愚痴ばかり言って、
ちっとも幸せになってくれなかった。
子どもの力ではどうにもならなかった。


あの頃、ほんとうは、ただ誰かにわかってほしかっただけかもしれません。
お母さんを助けたい、
喜ばせたいと思っていても、
お母さんは笑ってくれない。
問題は解決しない。
そんな自分に、無力感を感じるようになります。
そしてそれは、やがて罪悪感へと変わっていくのです。
お母さんを幸せにできなかった自分は、
「ダメな人間なんだ」と思い込み、
自己否定の気持ちにおちいってしまうのです。
母親を愛するがゆえに、
何もできない自分に、苦しみを感じてしまうのです。
どれだけ努力しても、母親を幸せにはできなかった。
そんな経験が、心に刻まれていくうちに
「自分は何もできない」
「愛する人さえ幸せにできない」
「誰の役にも立たない」
そんなふうに感じる“無力だった記憶”が、
やがて自己否定のパターンとして根づいていくのかもしれません。


それは、心の深いレベルで
相手を大切に思うがゆえに、生じていること。
ですが、
一番認めてほしかった人に認められなかったら、
何をやっても、無駄に思えてしまいますよね。
愛を受け取ってもらえない子供は、
自己効力感が育たないのです。
無力感を感じるのは、それだけ与える力があるから
「これ以上、無力感を感じたくない」
その思いから、
– 人を遠ざけたり
– 傷つくのが嫌になって
– 何も与えようとしなくなってしまう
…そんなこともあるかもしれません。
でもね、
無力感の強い人って、実は
もともととても大きな愛を与える力を持っている人なんです。
だからこそ、
「誰かの役に立てない」
「人の喜びになれない」
そんなふうに感じると、
自分を許せなくなってしまう。
無力感が強いぶん、
自分を責めたくなってしまう。
その愛の深さが、
大きければ大きいほど、
無力感もまた、大きくなってしまうんです。


無力感で動けないときに、心の中で起きていること
もし今、無力感で動けないとしても、
それは、
やる気がないわけでも、
怠けているわけでもありません。
失敗や挫折、つらい経験を抱えたまま、
その重さに耐えてきた人ほど、
心が無力感に支配されてしまうことがあるんです。
頭では「やらなきゃ」とわかっていても、
何も手につかなくなってしまうんですよね。
でもそれって、
それだけ、
無力感を覚えるまで愛したということ
でもあるのです。
無力感を覚えるほどに、
あなたは一生懸命、向き合ってきたんです。
もともと、私たちの心には
困っている人を助けたい
大切な人の笑顔が見たい
そんな美しい願いが、ちゃんと宿っています
だからこそ、
誰かの役に立てない、
人の喜びになれない
そう感じたとき、
無力感に襲われて、心も体も消耗してしまうのです。
でも、大丈夫です。
無力感は、少しずつ手放していくことができます。
自分の心を知り、
自分の可能性をもう一度信じて、
一歩ずつ前に進んでいけばいいのです。
さあ、ここからは、
無力感をやさしく乗り越えていくための
4つのステップをお伝えしますね♪
少しずつ無力感を手放すための4つのステップ
ここからは、
あなたがもう一度、自分の力とやさしさを思い出すための――
4つのステップをご紹介します。
ひとつひとつ、焦らず、
あなたのペースで読み進めてみてくださいね。
「助けたいけどできなかった」
そんな無力感の奥には、
「愛したい」
「認められたい」
「誰かの力になりたい」
という、純粋であたたかい気持ちがあることに気づいていきます。
無力感は、そう思える「やさしい心」があったからこそ、生まれたものなんです。
つらい出来事があったとき、
私たちはつい、自分を責めてしまいがちです。
でも本当は
「そうなるのも、無理もなかったよね」
そんなふうに、自分自身をやさしく理解しなおすことが、無力感を癒す第一歩になります。
「完璧な親じゃなくても、親なりに精一杯だったのかもしれない」
そんなふうに見方を変えることで、
過去の痛みを少しずつ手放していくことができます。
そのとき、ずっと胸の奥にあった、
「もっと愛してほしかった」
「わかってほしかった」
そんな子どもの頃の気持ちも、静かに癒されていきます。
最後に、自分自身の中にある
「誰かを笑顔にしたい」「愛したい」という気持ちに、もう一度触れていきます。
それは、誰かに認められるためではなく――
自分の意思で、もう一度「与える人」として生きていくという選択。
とても勇気のいることですが、
この選択こそが、
無力感を超えて、
「私は、できる人なんだ」
と感じられる、新しい人生のスタートになるのです。


無力感を超えると、心に新しい景色が広がりはじめます
無力感を乗り越えた先には――
- 自分らしい輝き
- 大切な人との、あたたかい繋がり
- 幸せに満ちた未来
そんな景色が、ちゃんと待っています。
……と、ここまでは、さらっと書きましたが、
もしかしたら、この記事を読んで、
「あ、やれそうかも」
「でも……なんか怖い」
そんなふうに感じた方もいるかもしれません。
それで、ぜんぜん大丈夫です。
心が動き出すタイミングって、人それぞれ。
できそうなところから、できるときに。
「やらない」と決めることも、大切な自己防衛なんです。
でも、もし。
ほんの少しでも、「向き合ってみたいな」って感じたときには、どうか思い出してください。
あなたは本当は、誰かを想える優しさを持った人。
その優しさが、時に無力感になってしまっていただけなんです。
実際に向き合うには、勇気がいります。
頭ではわかっていても、心がついてこないこともある。
昔の記憶がふいに浮かんできて、苦しくなることもある。
人の心って、そんなにシンプルじゃないから
無力感の根っこは、
たいてい心の深いところ
幼い頃の記憶や、しまいこんできた感情の中にそっと眠っています。
だからもし、
「ひとりじゃ難しいな」
「どう向き合えばいいかわからないな」
そう思ったときには、どうか遠慮なく、私を頼ってくださいね。
あなたの心に、そっと寄り添います。
一緒に、やさしく、
ゆっくりと紐解いていきましょう。
▸ ほんの少しでも「向き合ってみたい」と感じたら
あなたのペースで、大丈夫ですよ。