自分の「ほんとうの願い」に気づくと、運命は自然と開花する
こんにちは。
HSP×AC(アダルトチルドレン)心理カウンセラーの立花やよいです。
運命を開花させたい、もっと自分らしく生きてみたい!
そんなふうに思ったことはありませんか?
でも、いざ「何をしたらいいのか」となると、わからなくなってしまう。
実は、そこにはあなた自身もまだ気づいていない「ほんとうの願い」が眠っていることが多いんです。
「ほんとうの願い」とはなんでしょうか?
それは、心の奥からふっと湧いてくるような想いです。
「これが好き!」「こうしていると楽しい」「これが心地いい」「こうしている自分が好き」
そんな小さな感覚たちが、、あなたの「ほんとうの願い」の入り口になります。
でも、アダルトチルドレンやHSPさんの中には
この感覚がとてもわかりづらくなってしまっている方も多いんですね。
なぜなら、自分のしたいことよりも「周りがどう思うか」が判断基準となっていて、それが当たり前になってしまっているからです。
その状態があまりにも長かったから、ほんとうの自分の声が聞こえづらくなってしまっているんですね。
だから「何がやりたいのかわからない」「何が楽しいのかもわからない」状態になってしまうのです。

それを生んだのは、親から受け継いだ価値観
では、なぜそのような状態になってしまったかというと、実はここには親や家庭環境から受け継いだ「不幸の価値観(パラダイム)」があります。
実際のクライアント様の相談事例をあげながら、ご説明させていただきますね。
F様のケース:本当は変わりたいのに、変われなかった理由
F様は、長年大手企業に勤めたあと、整体院を開業された方でした。
「わたしは長年、大手企業に勤務し、無気力、無責任、無関心、無夢、無感動、無自立心で42年間を過ごしてきました。終身雇用というぬるま湯にどっぷり浸かり、それなりの給料をもらい与えられた仕事さえこなせれば安泰の人生でした。ところが定年後に整体院を開業し個人事業主となり全てが自己責任の世界に迷い込むと、自分の無力さに落胆したわけです。このままだと廃業してしまうくらいまで追い込まれているのに本気になれない自分がいます。変わりたいけど変われない。」とそんなふうに語ってくださったFさん。
不幸の原因(パラダイム)のお話をする前に、まず潜在意識のことを知る必要があります。
わたしたちの潜在意識は、「変わりたい」という気持ちを妨げる、というもっともやっかいな性質を持っています。
たとえば、ダイエットのように「痩せたい」のに「食べてしまう」とか、「痩せた」けど「リバウンドしてしった」など、よくある話ですよね。
これはなぜかというと、全ての人に、現状維持システムが標準装備されているからなんです。
F様もこのメカニズムにはまり、頭では「自分の得意なことを人に提供して喜ばれたい」と考えているのにもかかわらず、潜在意識のレベルで「私にはできない」という信念を持っていらっしゃいました。
もちろんF様に真剣さが足りなかったわけではありません。
それでは、なぜF様が、頭では真剣に望みながらも、望んでいる現実を叶えてはいけないと潜在意識で思ってしまっていたのでしょうか?
それは、F様の子どもの頃の家庭環境にルーツがありました。
F様は5人兄弟の4番目で親が歳をとってからの子供だったということもありますが、子供時代、あまり父親と接するということがありませんでした。
幼い頃の記憶では、父親がF様の母親を殴っていた、父親はいつも偉そうにしていて怖い存在だったそうです。
けれども、生まれつき身体が弱かったF様はお父様に立ち向かうこともできず、家庭は「母親に暴力をふるう夫と、弱くて耐えることしかできない母親」という構図になっていました。
この時にF様は、「弱い母親」を見て、子供ながらに「かわいそう、わたしが守りたいけど守れない、自分は無力だ」という気持ちになったそうです。
そうなんです、F様は優しくて繊細なHSP気質の方でした。
「母親に共感しすぎる」あまりに、まるで自分自身が「夫に力ずくで支配され、でもそこでどうにもできない」ことを味あわされたかのように、人生や支配者に対する無力感を、そのまま一緒に受け取ってずっと背負って生きてこられたのです。
そして、「本当は自分自身の人生を生きたい」と渇望しているにも関わらず、一方で「わたしも母と同じだ」という絶望感を持つようになり、「どうせわたしにはそんな力もないし、できるはずがない」という信念を持ってしまったんですね。
でも、その奥には「本当の願い」がちゃんとあった
そのパラダイムに気づき、さらに本音を探っていくと、
- 昔から機械いじりが好きで手先が器用、車や腕時計の修理に興味があった
- 人間の身体は精巧な腕時計よりも精密で、治すことにおもしろさを感じている
- 子供の頃に身体が弱かった、身体をどうやったら強くできるのか探究心があった
- 体を治すための勉強(整体、脳神経など)をして、今でも技術習得をし続けている
- 母を父から守れなかった、母のように弱い人を見ると助けたい気持ちが強くなる
と、心の奥に眠るご自身の本音(=情熱)に気づいたのです。
「本当は“人の身体を癒すこと”が大好きなんだ」
「母を助けられなかったあのときの気持ちが、ずっと心に残っていたんだ」
これが残りの人生をかけてやりたいことだと目覚められたのです。

願いに気づいたとき、運命は動き出す
親から受け継いだ不幸の価値観を変える(パラダイムシフトさせる)と、その奥に眠っていた「ほんとうの願い」に気づき、運命は自然と開花していきます
F様は、セッションでご自身の純粋な本音に触れられた結果、
今、技術を磨きながら、もう一度自分らしい形で整体院に向き合っています。
「まだ怖い気持ちはあるけど、前よりもずっと前向きになれました」
「お客様から“ありがとう”と言われるたびに、自分の存在が肯定されていく気がします」
こんなふうに、じんわりと運命が開花していくのを感じています。
もちろん今でも潜在意識のリバウンドを受けて、多少の浮き沈みはありますが、とびきり良いお客様にも恵まれるなど明らかに運気が好転したのです。
あなたにも、きっとある「ほんとうの願い」
私たちはみな、それぞれに気づかないまま不幸のパターン(パラダイム)を抱えて生きています。
それが時に、優しさや共感と引き換えに、ご自身を縛ってしまうことがあるんですね。
でも、安心してください。
今はまだわからなくても、あなたの中には、ちゃんと“願いの芽”が眠っています。
もし今、モヤモヤや行き詰まりを感じているのなら、
それはきっと、心がそっと「ほんとうの願いに気づいて」と囁いているサイン。
あなたの優しさや共感が、自分のしあわせへの足かせになっていないかどうか、
ほんの少し、立ち止まって見つめ直してみてください。
あなたの人生が、
あなた自身の“ほんとうの光”に導かれて、やさしく花開いていきますように。
心から、応援しています。