普通の幸せが欲しいだけなのに…なぜこんなに難しいの?

草原に座って物思いにふけっている女性

こんにちは、心理カウンセラーの立花やよいです。
最近、適齢期を迎えた女性からのご相談をよく受けます。
同じように悩んでいる方が多いので、今回記事にしてみました。

結婚を考えて婚活を始めたんですが、うまくいかなくて…そもそも私は本当に誰かと一緒にいたいのかわからなくなってしまいました

友達の結婚や出産の報告をSNSで見るたびに、心がざわつくんです。喜ばしいはずなのに、どうしても素直に受け止められなくて…

結婚したい気もする。でも、それで満足しない自分もいる。私は結局、何を求めているんでしょうか?

わかります。私も、かつて同じように揺れていたことがありました。

周りは順調に「結婚出産」のエスカレーターに乗っていくけれど、
自分はそこに強く惹かれるわけでもない。

かといって、このまま独身の未来を思い描くと、どこか物足りない気がする。

「結局、私は何が欲しいの??」
そう考えながら、答えが見つからないまま悩んでいました。

目次

「このままでいいのかな…?」

と考えるたびに、モヤモヤが膨らんでいく。

キャリアを積み、充実した生活を送り、ある程度の自由を手にしている。
それなのに、どこか引っかかる違和感を感じることってありませんか?

「本当にこれでいいの?」
「私が求めているのは、この道の先にあるもの?」

自分のことは、分かっているつもり。
でも、気づかないうちに本当の自分を見失っていることもあるんです。

実は、「本当の自分」がちゃんと分かっている人って、意外と少ないんですよね。

もちろん、自分の経歴や歩んできた道が分からなくなったわけじゃない。
でも、多くの人が、次の2つに自信を持てずに不安を感じています。

  • 「自分にはどんな価値があるんだろう?」 
    自分の価値への安心感
  • 「自分の考えや感じ方は、本当に正しいのか?」 
    自分の価値観や判断基準

この2つが曖昧なままだと、他人の評価に大きく影響されてしまいます。

もし誰かに「あなたには価値がない」とか「悪い人間だ」なんて決めつけられたら…
たとえ心のどこかで「そんなことない」と思っても、自信がなければ、それを跳ね返せずに飲み込んでしまうかもしれません。

世間の評価に左右され、いつの間にか、それに従ってしまうこともある。

そして気づけば――

「私は何に値するのか?」

そんなふうに、他人の目を通して自分を判断するようになってしまうのです。

自分の価値をしっかり感じられないと、つい外の世界にその答えを求めてしまうんですよね。

そうすると、いつの間にか…

周りからの称賛を必要以上に求めるようになる。

そして、こんなことが増えてきます。

  • 流行に飛びついて、なんとなく周りに合わせる
  • 笑えもしない冗談に合わせて笑う
  • 簡単に人気を得られるものに夢中になり、
  • その結果、自分の本当の才能をないがしろにしてしまう…。

気づけば、

「私はどうしたい?」よりも
「周りにどう思われる?」が基準になってしまう。

すると、自分の本当の気持ちが分からなくなり、

私はどこに向かえばいいんだろう?

そんなふうに、迷子になってしまうんです。

まるで、コンパスを失って、世間の風向きばかりを頼りに進んでしまうように…。

でも、これは決してあなたのせいじゃないんです。

そもそも、生まれたときから「私はこういう人間!」と分かっている人なんていません。

「私はこんな人間なんだ」という感覚は、幼少期の経験によって少しずつ形作られていくもの。

本来なら、小さいころに親や身近な大人が深く関心を持ち、優しく接してくれることで、少しずつ自己理解が育まれていきます。

例えば…

泣いているときに「悲しいね」「つらかったね」と言ってもらえた
自分の気持ちを信じられるようになる

お誕生日なのに「うれしくない」と感じたとき、「うれしくなくてもいいんだよ」と言ってもらえた
「こうあるべき」に縛られなくなる

こうやって、気持ちをちゃんと受け止めてもらえた人は、やがて「他人の評価に左右されず、自分自身の感覚を信じられるようになる」んです。

適切な共感解釈の積み重ねが、「私はこれでいいんだ」と思える自己評価の土台を作っていくんですね。

でも、これは理想的なケース

現実は、なかなかそううまくはいかないことも多いんです…。

幼いころ、親や周りの大人が「本当の感情」を正しく映し返してくれなかった場合
私たちは次第に、「自分が何を感じているのか」すら分からなくなることがあります。

例えば、こんなケースです。

親が子どもの感情を無視する場合

あなたは幸せものよ

…でも、本当は悲しいよ?

そんなこと言わないの!あなたは幸せよ!

こうしたズレた反応が、子どもが自分の本当の感情と向き合う力を奪ってしまいます。

本当は悲しいのに、
「自分は悲しくないのかな?」と本来の感情に疑問を抱くようになるのです。

親が厳しすぎる解釈を押しつける場合

お前はワガママだ
お前はダメな子だ

そんな否定的なメッセージを繰り返し受け取ると、
子どもは次第に、

もしかして、自分には価値がないのかもしれない…?

と感じるようになります。

さらに、

泣かないの!

と言われ続けたら…?

涙を流すこと自体が「いけないこと」だと思い込んでしまうかもしれません。

親がそもそも子どもに関心を示さない場合

もし親がほとんど関心を示さなければ、
子どもは、

私は大切にされる存在ではないのかも…

と感じるだけでなく、

私は本当に存在しているの?

とさえ思ってしまうことも。

「私はどう感じているのか?」という感覚そのものが曖昧になってしまうと、
やがて、

➡ まるで「ここにいないような感覚」につながってしまいます。

自分というものが確立されないと、
社会の中での自分の存在が、どこかぼんやりとしたものになってしまうんです。

気づいたら、周りの期待や世間の価値観に合わせることが当たり前になっていて、
「私が本当に求めているもの」ってなんだっけ? と分からなくなってしまう。

そんな自分に気づいたとき、ちょっと戸惑うかもしれません。

でも、大丈夫。
「本当の自分」 はいつからでも取り戻せます。

そのために大切なのは、自分と仲良くなること。
「こうあるべき」じゃなく、「私はこう感じる」 という気持ちを大切にすることから始めましょう。

  • 自分の気持ちに耳を傾ける
  • 「私はこう感じる」と、自分の感情を認める

そして、少しずつ自分の気持ちを受け入れられるようになったとき、
「私は私のままでいいんだ」 と思えるようになります。

そうして少しずつ、

世間の「普通の幸せ」ではなく、自分にとっての幸せ を見つけていくのです。

私たちは、誰しも 「本当の自分」 を見失うことがある。
でも、いつからでも 「本当の私」 に戻ることはできる。

「私は私のままでいい」
そう思えたとき、人生はもっと自由になる。

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