隠れ毒親かも?~「うちは毒親ってほどでもない」と感じてしまう理由と、その影響~

一見、優しかったはずの親なのに、なぜか生きづらい、傷つけられたこともあるけど、うちは毒親ってほどでもないかな…って考える方ほど、過去の影響を受けていることがあります。

親を嫌いになりたくないし、育ててもらった恩もあるし、親に感謝もしている。

親も『無自覚』で自分が子供を苦しめていると思っていない。だから厄介なのです。

あからさまな暴力やネグレクトと違って、普通のことのように思えるため、子ども自身もコントロールに気がつけません。

実際、30代40代50代になって、この生きづらさはなんだろうと、心を振り返りはじめて、ようやく気づく人がとても多いのです

幸せってなんだろう?

こんにちは、心理カウンセラーの立花やよいです。

わたしもそうでした。元旦那との結婚生活で、どうしてこんなにも息苦しいのかと悩む過程で心の問題にきづき、理解を深めるなかで、「毒親」の影響にようやく気づけたのです

逆に、殴る蹴るのDVやネグレクトを受けた人ほど、10代20代と早い段階で、しっかりと親を恨み、感情に向き合い、自分の人生を取り戻せるかたが多いようです。

そこで今回の記事では、『子どもが気がつきにくい』隠れ毒親の特徴について取り上げたいと思います。

隠れ毒親の特徴

毒親は、必ずしも暴力やネグレクトを行うとは限りません。むしろ、一見「普通」に見える言動の中に、子どもの心をコントロールしようとする「隠れ毒親」の特徴が見られます。

1.被害者ポジションをとる

自らを犠牲者として位置づけ、子供からの同情を引き出そうとします。

例えば、「私は苦労して育ててきたのに…」「こんなに頑張っているのに…」と、
苦労しているという話を子供に繰り返し語り、同情や理解を得ようとします。

父親の怒りに対して母親が見て見ぬふりをするのも入ります

2.感謝を強要する

「あなたにいくら使った」「誰のお陰でご飯が食べれてると思ってるの」親に感謝しろ、と自分がいかに苦労したかアピールし、罪悪感を植え付けようとします。

親は子供への愛情や教育を「投資」とみなし、その見返りに感謝や服従を要求します

3.教育を押し付ける

勉強や塾、習い事などを子供に強制し、子どもの気持ちや意志を無視します。

親の自己満足や劣等感を解消するために、自分の期待を子供に押し付けます。

子供の個性や能力を尊重せず、自分の欲求を優先させてしまうのです。

4.「あなたのためを思って」が口癖

心配という名の過干渉です。「あなたの為だから」「こうするのが正しい」と言って、子どものやることを黙って見守ることができません。

自分の意見を押し付けることで支配し、子どもの自信や主体性を育てる機会を奪います

5.子どもの交友関係に干渉する

誰と遊ぶの?どこに行くの?どんな友達?などと細かく管理することで、子供を自分の支配下に置こうとします

さらに、「あの子と遊ぶのはダメ」「異性と付き合うのは早い」という否定的な意見を押し付け、子供の交友関係を制限します。

子供の友人との絆を育む機会を奪うことで、社会と孤立させ、親元を離れないようにコントロールするのです。

6.プライバシーを侵害する

部屋に勝手に入り、日記を読むなど、子どもの個人的な空間や考えを尊重しません。

子どもは常に監視されている気がして不安を抱くようになり、自分の意見や感情を自由に表現できなくなります

7.情緒不安になる

自分の感情をコントロールすることができません。
些細なことで怒鳴ったり泣きわめいたり、子供に八つ当たりをしてしまいます。

子供は常に恐怖を感じ、安心して過ごすことができなくなります

8.理不尽に怒る

自分の思い通りにならないと、怒鳴ったりすることで、従順にさせようとします

理不尽な怒りによって、子供を責め、自分の責任を逃れようとするのです。

たとえば、「親が黒といえば黒なんだ!」「説明は不要だ!」といった具合です

謝っても許してくれないこともありますね。

9.家と外での態度が違う

外では優しい振る舞いをして、周囲から好感を得ているように見えますが、家の中では人の悪口を言ったり、厳しかったりと、つまり外面が良いタイプです。

親の矛盾した態度は子供を混乱させます

10.母親が父親の悪口を言う

母親が、子供を自分の味方につけるために、父親の悪口を言うことがあります。

「お父さんはダメな人」「離婚したい」といった言葉で、子供に父親の否定的な印象を植え付けます。

これがどれだけ子供に負担をかけているかは、ほとんどの母親は理解できていません

隠れ毒親の手口は罪悪感を利用します

親が子供を心配して、叱ったり口出ししたりするのは親としてごくあたりまえですが、
隠れ毒親が子供をコントロールするために「罪悪感」を利用します。

直接的に子供を責めなくても、毎日繰り返されるうちに、親の思い通りに子供を操るのです

このような環境で育った子どもは、常に罪悪感を感じてしまいます。

なぜなら、子どもは生まれつき親に愛情を持っていて、親に認められるために努力します。

毒親育ちは、子どもは親を助けよう、親の期待に応えようとし過ぎてしまう

だから、大人になってもとつい頑張りすぎてしまうことになるんですね

例えば、仕事でミスをした時に、「私のせいで迷惑をかけてしまった」と責任を感じすぎたり、

お友達や恋人に何かしてもらっても、「私は何もお返しできていない」と罪悪感を感じてしまったりします。

過剰な不安や警戒心により、常に緊張している状態になり、他人との関係が円滑に築けないこともあります。

もし、自分もなぜだか分からないけれど、なんかそういうふうに思ってしまうな、当てはまっているなとここで気づいたのであれば、一度隠れ毒親というのを疑ってみてください。

決してあなたのせいではないですから、ご自身を責めないでくださいね。

よくがんばった!!

隠れ毒親かも?生きづらさの原因を探ってみよう

「毒親」という言葉に抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、親を毒親と呼ぶことが良いとか悪いという問題ではありません。

大切なのは、過去に親がしたことが、今のあなたにどのような影響を与えているかを理解し、生きづらさを解消していくことです。

親を嫌いになりたくないと考える前に、何があなたを苦しめているのか、自分の本当の感情と向き合ってみませんか?

心の呪縛やトラウマから解放され、あなた自身の人生を取り戻していけますよう心から願っています。

 

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