母のことが嫌いなわけじゃない。でも、しんどい。そんなあなたへ。
「ちゃんとご飯は作ってくれたし、学校にも通わせてくれた。暴力もネグレクトもなかったし、育ててもらった感謝の気持ちもある。」
それでも、どこか心がしんどい。
自分のために何かをしようとすると、なぜか罪悪感や後ろめたさを感じてしまう。
もしかすると、
そのしんどさの根っこには、親との関係性の中で、無意識に背負ってきた「役割」があるのかもしれません。

こんにちは、心理カウンセラーの立花やよいです。
日々クライアントさんのお話を伺っていると、
「毒親」というほどじゃないけれど、親との関係がどこか重たく感じている方って、本当に多いんです。
よくよく話を伺うと、そこにあるのは
過保護・過干渉、あるいは感情的に不安定な「弱い母親」との関係だったりするんです。
私の母もそうでした。
金銭的にはきちんと支えてくれたけれど、感情的にはとても過干渉で、よく泣く人でした。
そんな母に対して
どこかに「申し訳ない」という気持ちがあって、親を悪く言うことにずっと抵抗がありました。
でも、その奥には、「自分が悪い」と感じてしまう思考パターンや、深い心の疲れがあったんです。
気づきにくい「親を支える役」のしんどさ
たとえば、
小さい頃、こんなことはありませんでしたか?
- お母さんがよく泣いていた
- 「あなたしか頼れないの」と言われた
- 「そんな冷たいこと言わないで…ママが可哀想でしょ」と言われた
こうした言葉や雰囲気が続くと、子どもはだんだんと、こんなふうに思い込んでしまうんです。
「お母さんに心配かけちゃいけない」
「私が我慢すれば、うまくいく」
「私さえ頑張れば…」
それはまるで、親の感情を支える「大人の役」を、子どもが引き受けてしまうような状態。
本来、親が子どもを守り、支える存在のはずなのに、
いつの間にか、子どもが“親を支える側”になってしまっている。
暴力じゃないから気づきにくい「共依存」
この関係が厄介なのは、
暴力やネグレクトのような「わかりやすい傷」がないことなんです。
だから余計に、
「うちの親は普通だったし…」
「育ててもらった恩もあるし…」
「私の気にしすぎかも?」
と、自分の感覚のほうを否定してしまう。
でも、それがじわじわと心の奥を蝕んでいくんです。
知らず知らずのうちに、「共依存」の関係に巻き込まれていってしまうんですね。
罪悪感で動く人生は、どこか他人のもの
こうして親の期待や感情に合わせることが当たり前になると、
「自分の気持ち」や「自分の人生の優先順位」がわからなくなっていきます。
- やりたいことがあるのに、なぜかブレーキがかかる
- 「NO」が言えず、つい人に合わせてしまう
- 何かを始めようとすると、頭の中に親の声がよぎる
「親を悲しませたくない」
「自分だけ幸せになるのは申し訳ない」
「親を置いて、自分だけ前に進むなんてできない」
でも、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてください。
あなたが感じているその罪悪感、
本当に「今のあなたのもの」でしょうか?
もしかするとそれは、
幼いころから背負わされてきた「親の感情」を、
いまだにあなたが引き受け続けているだけかもしれません。
その罪悪感は、本当にあなたのものですか?
あなたが背負ってきたもの、
それは本来「親自身が向き合うべき感情」だったのかもしれません。
でも、あなたはずっとそれを引き受けてきた。
だから、今もしんどいのは当然なんです。
あなたが弱いからじゃない。
それでも、親はあなたの人生を生きられない
たしかに、親に頼られると、
「見捨てるようで申し訳ない」って思ってしまいますよね。
でも、どれだけあなたが頑張っても、
親の人生を幸せにすることは、あなたの役割ではないんです。
親は親の人生を生きる責任があり、
あなたには、あなた自身の人生を生きる権利があります。
「母のために」ではなく、「わたしのために」生きていい。

それは、自己中心ではなく、健全な自立なんです。
自分の気持ちに、少しずつ場所をあけてあげよう
親の顔色をうかがってきたあなたは、
自分の本音や願いをずっと「後回し」にしてきたかもしれません。
だから、まずはこう問いかけてみてください。
本当は、どう感じてた ?
本当は、どうしたかった ?
いま、何がほっとする ?
自分の声に少しずつ耳を傾けることが、癒しの入り口です。
最初は罪悪感が出てくるかもしれません。
でも、それでもいいんです。そこに気づけただけで、もうはじまってるんです。

もう、その重荷は降ろしていいんです
長い間、がんばってきたあなたへ。
もう、親の感情の荷物を背負い続けなくても大丈夫です。
あなたが自分の人生を歩くことは、
親を見捨てることでも、冷たいことでもありません。
それは、あなたの人生を大切にしようとする、勇気ある選択です。
この文章が、少しでもあなた自身を大切にしていくきっかけになれば嬉しいです。
